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江島広貴准教授らが海の生物からヒントを得て超強力な水中接着剤を開発!

2022.04.14学部 大学院

一般的な接着剤は水中で接着強度が大幅に低下してしまいます。この原因の一つは、被着体表面の水和水が接着剤と被着体間の相互作用を阻害するためです。シャワーで濡れた肌に絆創膏を貼ろうとして失敗した経験をもつ方も多いのではないでしょうか。一方で自然界をみてみると、貝やホヤなどの水生生物はこの難しい水中接着をいとも簡単に成し遂げています。当専攻の江島広貴准教授らは、水生生物からヒントを得たバイオミメティクスにより、水中接着強度10 MPaを超える接着剤の開発に成功しました。これはわずか1平方センチメートルの接着面積で約100 kgの重りを持ち上げる強度に相当します。本接着剤は湿潤環境下でも強い接着力を発揮するため、手術用接着剤などへの応用が期待されます。本研究はNature Communications誌にて2022413日にオンライン公開され、読売新聞、日刊工業新聞、読売中高生新聞、日本経済新聞、朝日新聞などで紹介されました。