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研究

機械学習を駆使したシミュレーションにより新たな水素化反応メカニズムを発見

2025.06.02学部 大学院

本専攻の佐藤龍平助教(澁田研究室)らによる国際研究チームは、最先端の機械学習を駆使して「スーパーハイドライド」と呼ばれる超高密度水素化物の合成反応を再現することに成功しました。研究チームは、未知の反応経路にも対応可能な高度な機械学習ポテンシャルを第一原理計算に基づいて構築し、カルシウム水素化物(CaH₂)が高温・高圧環境下でカルシウムスーパーハイドライド(CaH₄)へと劇的に変化する過程を分子動力学シミュレーションで可視化することに成功しました。これにより、材料表面が一時的に液状化して水素を効率的に取り込み、最終的に固体化する反応経路が明らかになりました。詳細は以下のページをご覧ください。

東京大学工学部プレスリリース(202562日)
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2025-06-02-001

Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)2025529日)
https://doi.org/10.1073/pnas.2413480122

※オープンアクセス記事のため、どなたでもご覧いただけます。