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研究

脆いセラミックス同士を組み合わせると壊れずに変形するようになる現象を発見

2024.10.17学部 大学院

本専攻の吉田英弘教授らの研究グループは、単独では高強度ながら脆性材料であるアルミナ(Al2O3)セラミックスとガドリニウム-アルミニウムペロブスカイト(GdAlO3、GAP)セラミックスからなる微細な複合組織を形成することで、塑性変形能が発現し脆性破壊が抑制される現象を発見しました。アルミナに代表されるエンジニアリングセラミックスは、優れた硬度・耐熱性・耐食性等を活かして先端構造材料として利用されていますが、脆く壊れやすいことから材料信頼性が低く、その用途は未だ限定的です。転位の運動を活性化することでセラミックスの塑性変形能を本質的に向上させ、材料の破壊を抑制することができれば、高信頼性セラミックスの実現につながり、構造材料としての用途が大きく広がることが期待できます。詳細は以下のページをご覧ください。

東京大学工学部プレスリリース(2024年10月17日)
Nature Communications (2024年10月16日)
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