卒業生インタビュー

マテリアル工学科での研究生活が今のエンジニア人生の基礎
山本 芳樹<
山本 芳樹Yoshiki Yamamoto
2005年 学部卒業
2007年 修士課程修了
同年 ルネサステクノロジ株式会社(当時)へ入社
マテリアル工学科では鳥海研究室に所属

現在、どのような研究開発に携わっていらっしゃるのでしょうか。

学科では、半導体デバイス・材料研究をテーマにしていた鳥海研究室に所属していました。研究自体の面白さと共に、半導体デバイスの奥の深さ、社会へのインパクトの大きさに魅力を感じ、この分野で仕事をしていこうと思い、現在の会社に就職しました。ここは自動運転システムに代表される半導体チップ開発などに力をいれている半導体メーカーで、私は、マテリアル面から構造設計をして性能の高いデバイスを開発する「デバイス、プロセス開発」に携わっています。
若いうちから「超低電圧デバイス技術研究組合」という産学連携の国家プロジェクトに参加させて頂き、より低い電圧で動作するデバイスを創り出すことで、メンテナンスフリーのセキュリティーシステムを実現するといった、新たなアプリケーションを生み出す最先端の研究に打ち込みました。現在も引き続き、製品展開に向けて日々研究に取り組んでいます。

マテリアル工学科へ進む学生へメッセージをお願いします。

現在の半導体デバイス開発は、ほぼマテリアル開発といって も過言ではなく、マテリアル工学科で学んできたこと全てが、今に生かされていると感じますね。半導体デバイスに使われるマテリアルはSi, Ge といった半導体からポリマーまで多種多様である上、それぞれの材料のナノ領域での電気特性、熱特性、信頼性、加工特性など、あらゆるマテリアル特性の知識を総動 員する必要があります。
3 年間の研究生活を経験し、あの時研究に没頭できたことは、エンジニアとして働くための基礎を作った、とても大事な時間だったと実感しています。マテリアルには多種多様なテーマがあります。自分に合ったテーマを見つけ、たくさんの学生に、研究者、技術者としての一歩を踏み出していって欲しいと思います。

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