卒業生インタビュー

まだない薬を求める患者さんに薬を届けたい。
東 亮太<
東 亮太Ryota Azuma
2013年 マテリアル工学科卒業
2015年 マテリアル工学専攻修士課程修了
同年 アステラス製薬株式会社へ入社
マテリアル工学科では片岡研究室に所属

ご自身の仕事内容についてわかりやすく教えてください。

経口投与製剤の新薬開発に携わっています。薬が世の中に出るためには臨床試験(治験)を実施し、その薬の安全性や有効性を確認する必要があります。私はその臨床試験に使用する薬(治験薬)の開発を担当しています。薬の有効成分の物性や対象とする適応症などを考慮して適切な剤形(錠剤、カプセル剤、散剤など)およびその処方と製造方法を選択し開発していきます。この段階で開発されたものが最終的には世の中に出る製品につながります。そのため、患者さんが服薬しやすい製剤になっているか、将来長い期間に渡り安定的に生産・供給のできるような処方・製法になっているかを考えながら仕事に取り組んでいます。

責任の重い仕事ですが、まだない薬を求めている患者さんに薬を届けることを夢見て、日々やりがいを感じながら取り組んでいます。

学生へのメッセージをお願いします。

製剤の開発には化学、生物学、物理学など様々な分野の知識が必要とされます。マテリアル工学科では材料という分野をベースに無機化学から有機化学、バイオマテリアルのことから電子デバイスのことまで幅広い知識を身につけることができました。このような経験から、入社後も異分野を融合させて考えることに抵抗感なく取り組めていると思います。またここでは、コース進学後も他コースの講義を受けることができます。バイオマテリアルのことを学びながら鉄鋼材料や電子デバイスのことなどを学ぶことのできる機会は、とても貴重だと思います。

変化の目まぐるしい昨今、様々な分野の知識を持ち、変化に対応し、かつ利用できる人材が求められます。そのような人たちがマテリアル工学科から巣立ち、様々な分野において活躍し、将来一緒に仕事ができる、そんな日が来るのを楽しみにしています。

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