卒業生インタビュー

新たな世界を切り拓き、人々の役に立ちたい。
浅沼 良晴<
浅沼 良晴Yoshiharu Asanuma
2007年 学部卒業
2009年 修士課程修了
同年、株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)入社
研究や製造、海外勤務等を経て現在に至る
マテリアル工学科では石原・高井研究室に所属

入社のきっかけについて教えてください。

修士1年の入院・手術の経験から、「研究よりも、もっと患者さんや現場に近いところで自分の知識を役立てたい」という気持ちから、企業での就職を決めました。しかし、ただ漫然と大企業に行くのは「何か面白くないな」と。そんな頃、マテリアル工学科の片岡教授(当時)が中心となり、文科省プロジェクトとして東大内に立ち上げた「医療ナノテクノロジー人材養 成ユニット」という人材養成プロジェクトに参加させて頂き、第一線の方々の講義を受ける機会を得ました。そこで、再生医療のテーマで魅力的な講義をする方がいて、「自分がやりたかったのはこれだ!」とすぐに直感しました。それが今のボスとの出会いです。「大企業へ行ったとしても、これだけ尊敬できる人にはなかなか会えないだろう」と思うくらい、とても尊敬できる人です。この出会いを信じて、今の会社に入りました。

ティッシュ・エンジニアリングという新規産業の立ち上げに奮闘しつつ、充実した毎日を過ごしています。

マテリアル工学科へ進む学生へ、メッセージをお願いします。

「どう製品化するか」、「どうやって規制をクリアするか」、「どう製造コストを抑えるか」、そういう発想で、幅広い視野から考えることができるのは、この学科ならでは。マテリアル工学科の研究領域はすごく幅広いですよね。基礎研究から応用まで学ぶことができたことが、今とても役立っています。
個人的には、「仕事というのは、誰かの役に立つこと」だと思っています。自分がやりたいことが人の役に立つなら、言うことなしですよね。学生さんにも、そういう意識を持って社会で活躍して欲しい。そんな後輩がいてくれたら嬉しいです。

(2015年1月取材)

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