先輩たちに聞く
「未来はマテリアルと共に」

遺伝子を用いて
困難な難病治療に光を!

博士課程1年

亀川 凜平さん

RIMPEI KAMEGAWA

01Bio

なぜマテリアル工学科?

遺伝子による難病治療研究を
工学の視点から加速させたい!

遺伝子による難病治療の研究をしたいと思い、マテリアル工学科への進学を決めました。安全かつ高効率に遺伝子を体内に導入するための高分子キャリアを開発している研究室があるからです。進学してからは、勉強や研究を通して、自分の理想とするものを、材料学の知識に即して考えられるようになりました。一方で、さまざまな知識を得たことで、かえって研究の難しさを強烈に感じています。少しずつですが、夢の実現に向けて励んでいます。

02Bio

この学科に決めて良かった!

世界視野で医療貢献する夢が
海外研修に参加して
強い思いへと変わった!

学部3年の冬に、マテリアル工学科主催でスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)とケンブリッジ大学を訪問する機会を得ました。初めての海外経験でもあり、両大学を見学したり、同学年の学生やその大学に留学している日本人と話したりする中で、海外がこれまでよりも身近に感じられ、海外も視野に入れて広く活躍したいという思いが強くなりました。この研修で得た経験は、博士課程進学の決心を後押ししてくれました。

03Bio

あなたの研究テーマは?

シリカナノ粒子を用いた
メッセンジャーRNA
送達システムの構築

世界には、未だ治療法が確立されていない難病も数多くあります。その原因として、体内での遺伝子発現の異常が挙げられます。遺伝子発現を担う核酸、メッセンジャーRNA(mRNA)を用いた難病治療法の確立が期待されています。私は、シリカナノ粒子をmRNAの「運び手」として用い、mRNAを確実に目的の部位に届けるためのシステムの構築を目指しています。

04Bio

理想の未来像は?

遺伝子を用いて
困難な難病治療に光を!

生体由来の物質であるメッセンジャーRNAを1つのマテリアルと捉えることで、工学的な観点から難病治療の実現に貢献していくことができると考えています。mRNAを生体内の目的部位に送達し遺伝子発現を制御する技術の構築は、究極的には生命の神秘に触れることにつながると言えます。将来的には、そういった神秘に触れられるような生活を送っていけると幸せですね。

OFFの過ごし方

人との交流!

所属研究室では、さんまパーティ、忘年会、スキーなど、季節ごとのさまざまなイベントを毎年開催していて、毎回楽しみにしています。普段はあまり話さないような思い切った話も出てきたりして、研究室みんなの仲がより深まる感じがします。

材料の世界を一緒に研究しよう!

社会とマテリアルは切っても切り離せない関係にあります。普段はあまり意識しないかもしれませんが、身の回りのものはさまざまな材料で成り立っており、その一つひとつにはマテリアル工学科で学ぶような学問的な背景があります。皆さんも、マテリアル工学科で、社会との結びつきを意識しながらお気に入りの材料を研究してみませんか?