Graduate Students' LIFE

マテリアル工学科の先輩たちに聞く「授業」「実験」「研究」「日常」

マテリアルは社会への貢献度No.1でしょ!

修士課程 2年

石原 佐季さん

Saki ISHIHARA

2017年12月寄稿

なぜマテリアル工学科?

総合科目で材料研究への進学

ものづくりを基盤から支えたいとの思いから、マテリアル工学科への進学を決めた私。一年生の頃に、マテリアル工学科の先生が担当されている駒場の総合科目を履修し、進学への思いは確実に固まっていきました。

私のマテリアル工学研究

アルミナ結晶粒界の 原子構造の解析

アルミナ(α-Al2O3)を対象に研究をしています。アルミナは高温構造材料などとして用いられている代表的なセラミックス材料の一つです。規則的な構造を持つ粒(結晶粒)が多数接合した、粒と粒の界面を「粒界」とよび、規則性の乱れに起因した、粒内とは異なる性質を持ちます。私の研究では原子構造を観察できる走査透過型電子顕微鏡という装置を用いて、粒界の原子構造に着目した研究を行っています。

カリキュラムの魅力

材料の知識がつくカリキュラム

ものづくりでは、ほとんどの分野で材料が関わっており、複数の材料を組み合わせて使う場合も多いです。2~3年時には、バイオマテリアルから鉄鋼材料、半導体と様々な材料について幅広く学び、4年時に研究室に配属されます。様々な材料について学びながら、興味ある分野を見つけられるカリキュラムが組まれています。

マテリアル研究の魅力

新たな発見の毎日

金属と有機材料など、一見全く異なるように見える材料でも、熱力学や速度論、物質輸送などの点で共通した部分があることを知りました。「材料」は、物理や化学を学ぶ良い題材になるのではないかと、最近は考えるようになりました。もともと材料への興味から進学した私ですが、今でも、材料への新たな発見の毎日です。

私のオススメ

学会での研究発表

学会発表の際に、自分の研究内容に対して質問やコメントが来たときは最高です!また、論文を読んだり、学会発表を聞いたりしたときなどは、自分の研究とのつながりを感じてワクワクします。

MESSAGE

材料に興味がある人大歓迎!

ものづくりの基盤となる材料を学び社会に貢献したいとの思いからマテリアル工学科に進学しましたが、今では材料を通して物理や化学、さらには社会についてより深く理解したいとの思いが、研究のモチベーションになっています。どのような理由でも材料に興味を持ち、一緒に研究をしてくれる仲間が増えればうれしく思います。