Graduate Students' LIFE

マテリアル工学科の先輩たちに聞く「授業」「実験」「研究」「日常」

世の中ほとんどマテリアル!

修士課程1年

福原 智さん

Satoru FUKUHARA

2016年12月寄稿

なぜマテリアル工学科?

私がマテリアル工学科を選んだ理由

飛行機やロケットに興味あり。
航空宇宙工学科や物理工学科とも迷いましたが、この分野でも「鍵となるのは材料だ」と考え選択しました。

マテリアル工学科の強み

マテリアルの基礎は熱力学

マテ工の強みは熱力学だと思う。たとえば、「結晶は原子がすべてきれいに並ぶよりも、いくつか原子が抜けたほうが原子配列の組み合わせが増え、エントロピーの寄与が大きくなり安定になる」というように、エントロピーという概念が実際のマテリアルの中で効いてくることに感動し、エントロピーが好きになりました。

マテリアル工学科で得たもの

社会での重要性を実感

インターンシップでJAXAに行った際,ジェットエンジンは運転温度を高くすれば効率が上がるがそのためには高温環境と遠心力に耐えられるマテリアルの開発が不可欠だと学び,社会におけるマテリアルの重要性を感じた.

私のマテリアル工学研究

カーボンナノチューブ生成過程のシミュレーション

カーボンナノチューブは、エタノールなどの炭素源分子が触媒によって分解され,生じた炭素原子が触媒上で集まることにより生成します。その原子スケールでのメカニズム,特に炭素源分子の触媒による分解反応を第一原理分子動力学法によって研究しています。
原子の座標から化学反応が起こっている瞬間を特定し,その瞬間の電子状態に焦点をしぼって解析.電子状態から有益な情報を得るためには物理の知識が必要で,日々勉強に励んでいます。

私の息抜き

座禅部

世の中をマテリアルの視点から見てみよう!

言ってしまえば世の中はほとんどマテリアルでできています。一見実体がない"情報"でさえも一つ一つの"0 or 1"は何かしらのマテリアルによって表現されていますし、"薬"など普通マテリアルとは言わないものも、マテ工ではマテリアルと捉えます。 世の中全体をマテリアルという視点から俯瞰できるのは楽しいですよ!