Graduate Students' Activities 先輩たちのマテリアル工学研究

都市鉱山からの貴金属・レアメタルの回収でエコに貢献!

環境・基盤マテリアルコース出身 博士課程2年 吉村 彰大(Akihiro YOSHIMURA)さんの研究

START!

研究テーマ

溶融鉄合金中におけるTeと合金元素間の熱力学的相互作用の測定

快削鋼等に用いられる元素、Teの溶鉄中での活量係数がAlやCrなどの合金元素によってどう変化するかを研究した。興味を持っていた鉄鋼製錬に関するテーマであり少しでも世の中に貢献できるデータを取りたかったため、様々な元素を用いて測定した。
論文は「溶鉄・テルル」に関する文献を手に入る限り網羅し、さらにその引用文献や先輩お薦めの論文へと読み広げて、時に先輩方とディスカッションしつつ少しずつ知識を深めていった。

実験

伝統ある研究室・先輩方の貴重なサポート

私が所属していた研究室は鉄鋼製錬の研究を代々続けており、研究に必要な機材・ノウハウは全て揃っていた。そのため実験上の問題が生じても先輩方に相談しつつ適切に対処することが出来たし、その過程で多くの技術を身につけることが出来た。
また,研究に関することだけでなく、鉄鋼製錬の理論や応用に関する事項を広く自由に学ぶことが出来た。そのため、研究テーマに限らない俯瞰的な知識を身につけることができたように思う。

ここが聞きたい

発表

実験結果はフォーマット化で比較

私の研究結果は基礎的な熱力学データであった。そのため発表に際してはどのような需要があってそれを測定したか、またどのような場面でそのデータを利用できるか、という二点に多くの時間を割いて説明した。
自分の研究がいかに有用であるかをアピールすることは大切であると思う。

Q.実験成功の秘訣は?

Q.実験成功の秘訣は?

Message

原子の挙動から社会システムまで。やりたい研究がきっと見つかる

マテ工には座学の他にも、夏冬2回の工学実地演習(通称:マテリアル修学旅行)で各分野の工場を巡ったり、マテリアル自由研究で仲間とアイデアを出し合ったりと、多彩な授業があります。いろいろな視点からマテリアルを学ぶことで、きっと興味のある研究分野が見つけられるでしょう。
また他のコースの人たちとも一緒に学生実験や授業を行うため、自分とは全く異なる研究分野を持った友達ができます。そんな友達と研究の話をしてお互いの知識を広げたり、わからない所を教えあったりするのはとても楽しいことです。そのような人間関係は社会に出てからもきっと頼りになります。