Graduate Students' Activities 先輩たちのマテリアル工学研究

次世代医療で利用される、優れたマイクロバルブを作製!

バイオマテリアルコース出身 修士課程2年 蒋 晨陽さんの研究(Chenvana JIANG)

START!

研究テーマ

アメーバのような高分子溶液の創製!

自ら動くような自律性を持つスマートマテリアルは、生体の本質にも迫る夢のような材料だ。
ブロックコポリマーを用いて生体のような微細構造をナノスケールで作り込み、生体内代謝回路(BZ反応)を自ら引き起こす仕組みを化学構造に組み込むことでアメーバのように動く高分子溶液の創製を目指している。複雑なデータの解釈は困難を極めるが、時に研究室の枠も超えたディスカッションを通じ研究を進めている。

実験

狙いの機能を付与した高分子を設計・合成

高分子をモノマー単位から設計し、精密重合する。合成には一ヵ月以上かかることもある。実験はやってみないと分からないことも多く、トライアル&エラーをひたすら繰り返す。新しいデータが取れた時、そのデータの世界初の観測者になれるのが実験者。根気強く改良を重ね、新現象を観測できた時の喜びはひとしおだ。研究室に無い実験装置を求め、学科内外の他の研究室まで出張することも頻繁にある。

ここが聞きたい

発表

聞き手の心に響く物語を作り、自分の世界に引き込む!

発表は、成果発信の格好の舞台だ。ただ実験結果を提示するだけでなく、自分も役者になったつもりで世界観を創り、本質を魅力的に伝えられるよう心掛けている。特に、発表のイントロは聞き手の専門分野を考慮するので都度新しいストーリーを組み立てる。分かりやすく伝えるために、独学で習得した3DCGも駆使する。

Q.実験成功の秘訣は?

Q.実験成功の秘訣は?

Message

材料は今もこれからも必要不可欠。海外の有名大学との連携も魅力!

マテ工では、鉄鋼材料から医用材料、半導体から社会システムまで、幅広い分野について学ぶことができます。このメリットは「興味ある分野が必ず見つかる」ことだけに終始しません。
最近の研究は、様々な学問の融合領域から新たな成果が生まれる傾向にあります。ビジネスの世界でも、ブレイクスルーを起こすには多角的な視野が欠かせません。マテ工で身に付けた幅広い専門性は、社会の即戦力になれるポテンシャルがあります。マテ工で共に学び、マテ工から世界に羽ばたいてみませんか?