バイオマテリアルコース
新たなナノマテリアルデバイスの時代に向けて
01 ナノスケールで制御した革新的マテリアルの創製
現在、私たちは原子・分子レベルで物質の構造を制御するナノテクノロジーを活用して、これまでにない革新的なマテリアルを創製することができるようになりつつあります。私たちマテリアル工学科は、広い視野でナノマテリアルの研究開発をリードし、次のブレークスルーの創出をめざしていきます。
Bio materials
- 2000年代に入って発見され、グラフェンと名付けられた新素材は、電子の移動速度が非常に高い性質を持ち、超高速トランジスタを始めとする様々なデバイスへの展開が期待されています。
- 環境に配慮しつつ安全なエネルギー技術の革新が求められている中、更なる高効率発電が可能な太陽電池開発のためには、新たなマテリアル創成が不可欠です。
- シリコンチップに光回路を取り入れる技術で、コンピュータの処理速度を飛躍的に向上させることができると期待されています。
02 マテリアル工学のパイオニア紹介 和田 一実 教授 「今、ITイノベーションは電子から光へ。 光と電子を融合させた独創的な集積回路で、スーパーコンピュータをノートサイズに」
鉄は進化する。ナノレベルから超大型高性能構造まで、いまだ可能性を秘める鉄の世界
今、コンピュータの世界はさらなる高速処理をめざして新たなパラダイムシフトの時代に突入している。その中にあって和田一実教授が先頭に立って研究を進めてきたシリコンフォトニクスが今、世界から大きな注目をあびている。シリコンフォトニクスとは、これまで処理能力の限界が指摘されてきた電子回路に、高速特性をもつ光回路を融合させることでその能力を飛躍的に高める技術。それはスパコンがノートサイズにもなる驚異的な処理能力の実現でもある。そして今、彼の研究はIT産業のみならず医療分野への活用も期待され、次世代の新たなマテリアルとして注目されている。
想像力による発見、結果、応用そしてものづくりへ。
研究室では主として0n-chip光操作と太陽光発電を研究。その中で特にマイクロフォトニクスは、シリコン技術を用いて電子デバイスと光デバイスをチップに集積するマテリアルからシステムにわたる最先端の研究分野である。インターネットは集積回路と光通信に立脚しており、シリコンチップに光を導入しそれを制御することは、次世代へ向けた高効率化のIT社会基盤構築の扉を拓く重要なテーマとなっている。
03 先輩からのメッセージ
清水 悠佳 2003年 学部卒業 2005年 修士課程修了 日立製作所入社中央研究所にて次世代 パワーデバイスの研究に従事
研究計画を立て、夢に向けた第一歩を
入社以来、Siに代わる材料として期待されているSiCを用いたパワーデバイスを研究しています。新材料を用いたデバイスの研究には、マテリアル工学科で学んだ材料工学や半導体工学の知識が生きているのはもちろんですが、何より、厳しくも暖かいご指導のもと、研究計画を立て実行してきた経験が、今の研究者としての礎となっています。
マテリアル工学科には素晴らしい環境が整っています。皆さんも夢に向けた第一歩を踏み出しましょう!