電子顕微鏡×理論計算で、
新素材デザインへ

修士課程2年

二塚 俊洋さん

FUTAZUKA TOSHIHIRO

Q. なぜマテリアル工学科?

A. 材料は社会の基礎。
そして、材料学は楽しい!!

マテリアル工学科では、社会の基礎となる様々な材料について学ぶことができます。一口に材料といっても、セラミックス材料・高分子材料・半導体材料など、身の回りには、様々な種類の材料が存在します。そのため、学ぶ分野も広がっています。熱力学・速度論・固体物理など、材料学の基礎・基本を学ぶことで、材料特性の発現メカニズムや、より良い材料を作るためのプロセスを理解するのは、とても楽しいです。

Q. この学科に決めて良かった点は?

A. 講義や研究から、
社会との結びつきを体感!

マテリアル工学科の講義では、同じ内容が違う講義で異なった視点から説明されることがあります。マテリアルサイエンスの基礎・基本を複数の視点から学ぶことで、多角的な考え方が自然と身に付くのですが、これは絶対役に立つと思います。 また、工場見学では授業や基礎研究と社会の結びつきを体感することができます。私たちの研究室では、合宿ゼミに行く行事もあり、日々充実した研究生活を送っています。

Q. あなたの研究テーマは?

A. セラミックス材料における
特性発現メカニズムの解明

セラミックス材料は、微量元素を添加することで、結晶粒成長挙動や材料特性を変えることができますが、特性発現のメカニズムはまだ解明されていません。私は、電子顕微鏡と理論計算という2つの強力な手法を組み合わせ、結晶粒界における不純物元素の挙動を原子レベルで解析しています。具体的には、α-Al2O3 というセラミックス材料の結晶粒界構造を電子顕微鏡で観察し、理論計算により物性発現メカニズムの解明を進めています。

Q. 理想の未来像は?

A. 結晶粒界を理解し、
自らデザインした新機能材料を創る!

私は、結晶界面の研究を通して、基礎と応用を結びつけるような研究を行いたいと考えています。基礎法則・基本原理に基づいて合理的に材料設計を行うという考え方に基づき、日々材料開発に取り組んでいます。結晶粒界の解析を通して、粒界を支配する基本法則・物性発現メカニズムを理解し、将来は望むような特性を持たせた結晶粒界を、自らデザインできるようになりたい、と考えています。

一緒に、新たな夢の材料を作ろう!

現代社会においては、基礎原理・基本法則に基づいた合理的な材料開発が重要となってきています。マテリアル工学の基礎を理解することで,最先端の材料を自分自身の手で作り出すことができるかもしれません。一緒に新しい夢の材料を作ってみませんか?