バイオマテリアルコース

バイオマテリアルは、失われた身体の機能をできるだけ正常に近い状態に回復させるために利用するマテリアルで、人工臓器、検査診断、薬物・遺伝子治療、再生医療などで利用されます。本コースは、細胞・DNA・タンパク質といった生体の機能としくみの理解、マテリアルのナノプロセッシング技術の開発、ナノスケールでのマテリアルの機能・構造解析を通して、目的の機能に応じた人に優しいバイオマテリアルの創製と、それを用いた医療システムの構築を目指しています。

先端研究

バイオマテリアルは今、テクノロジー新時代に突入しています。

私たちの命と健康を守るバイオマテリアルの創製と、それを用いた医療システムへの応用は、今、加速しながら進化し、新たな可能性の扉を開こうとしている。

  • 未来の医療を担う新規材料(ゲル)

    再生医療における重要な三要素は、細胞・シグナル・足場である。その中でも足場は工学の貢献が重要となる。鄭教授・酒井助教はゲルという材料に着目し、新たな概念に基づいた足場材料を開発している。生体軟骨を凌駕する強度を持つゲルは、足場材料として大きな期待が寄せられている。

  • 人工臓器の機能向上に貢献するマテリアル

    失われた身体機能を代行する人工臓器は、新たなマテリアルの開発によって、さらなる機能の向上が見込まれる。石原教授の開発する生体親和性の高いMPC ポリマーによる界面改質技術は、各種人工臓器の高機能化や長寿命化に大きく貢献している。

  • 低侵襲、短時間での診断を可能にするバイオチップ

    高井教授が手掛けるわずか数センチのバイオチップによる診断デバイスは、ごく少量の血液から短時間での診断を可能にし、患者への負担の軽減に貢献。この開発でこれまで以上に様々な病気の予防・診断・早期治療に大きな期待が寄せられている。

  • 新たながん治療の未来を拓くドラッグデリバリーシステム(DDS)

    薬や遺伝子を内包した数10 ~100 ナノメートルのカプセルを体内のがんの病巣に直接届け、副作用の少ない身体にやさしいがん治療を実現。片岡教授の開発した抗がん剤内包高分子ミセルはナノテク先端医療の先駆けとして実用化が目前に。