学科長挨拶

マテリアル工学科へようこそ

私たちの日常は工業製品で溢れています。例えば、スマートフォン、コンピューター、テレビ、自動車、航空機。身の周りの至る所に"材料"を組み立てて造られたモノがありますが、普段、私たちが材料そのものに注意を払うことはありません。しかし、製品の性能や限界は材料で決まります。"材料"とは、物質に含まれる原子の配置や成分、構造欠陥の入り方までも人為的に制御し、物質に"機能"という新たな付加価値を与えたものです。高強度鋼や高純度シリコンが自動車文明や情報化社会を人類にもたらしたように、材料は、文明の発展においてしばしば決定的な役割を演じます。人類と共に歩んできたマテリアル工学は、時代の要請に応える高度な機能をもつ新しい材料を実現すべく、従来、金属、セラミックス、高分子などに細分化されていた材料の科学と工学を統合した「学理のるつぼ」として、最も新しい学理であり続けます。未来社会に向けて世界が持続的に発展するために、人類が解決せねばならない様々な課題が待ち受けています。マテリアル工学は、エネルギー・環境問題、新産業の創出、インフラの強靭化、健康・医療まで、広く多様な視座で社会に貢献できます。私たちと一緒にマテリアルの新たな地平を切り拓き、未来を変えてみませんか?

学科長 一木 隆範