専攻長挨拶

マテリアル工学科へようこそ

我々は、金属、セラミックス、有機材料など目的に応じた特性の材料を使い分けています。経験と理論に裏打ちされたレシピを元に、さまざまな物質を組み合わせて魂を吹き込むことにより材料が誕生します。魂とはそれぞれの材料が使命を果たすための機能や特性のことで、その信頼性や革新が陰日向となって文明の発展をもたらしてきました。エッフェル塔の鉄ではスカイツリーは作れず、逆に現代の鉄ならタイタニック号も沈まなかったでしょう。今や当たり前のスマートフォンなど、電子・通信機器の高性能化や小型化は、ひとえに高集積化の賜ですが、もはやサイズの限界に達し、これからはシリコンに代わる材料開発が次世代技術発展の鍵となりつつあります。高分子材料であるゲルに、㏗に反応する機能を持たせると、伸縮して人工心臓などへの応用が期待できるようになります。一方、使命を終えた材料の多くは、時には形を変えて転生輪廻を繰り返し、我々に恩恵を与え続けてくれます。
これらを司るマテリアル工学は、あらゆる科学技術を下支えしながら進化する学理の群落、まさに"統合の工学" であり、日常、非日常の"モノ" に日々新鮮な魂を吹き込んでいます。私たちと一緒に夢のマテリアルで未来を先導しませんか。

学科長 森田 一樹